子どもを虐待してしまうひとの中で、かつて自分の親から虐待されてきたというお話をおききすることがあります。
自分が子供だったころの不安、痛み、絶望、恐怖が再演され
その仕返しを我が子にしてしまう。
それは言うことを聞かないわが子に対する怒りが、きっかけではあります。
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1.わが子への怒りは
かつての親への怒りの置き換え
2.その怒りはかつての親に対するもの
3.「怒り」の先
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1.わが子への怒りはかつての親への怒りの置き換え
怒りは同時に
幼い頃理不尽に与えられていた親からの支配に対する怒りでもある。
そこに気づくのがとても難しいのです。
子どもは養育者を無条件に慕い、その行動を理解し、自分が悪いと定義します。
虐待していた両親を理想化し、暴力を正当化する。
そこにはわが子を同じように痛めつけることをも正当化し、虐待の連鎖が起こるのです。
どうしたらやめられるか。
2.その怒りはかつての親に対するもの
それは親に正当な怒りを持つこと。 です。
理不尽な痛みを与えた親に対して怒ることです。
そして怒りは二次感情です。
怒りの奥にある悲しみ、痛みに気づいてその気持ちを癒すことが、その次に必要です。
でもどうやって?
どうやって怒れば、どうやって癒されたらいいのか。
親に今から行って怒りをぶつけて、本当は親に謝ってほしい。
謝らないでも自分にしたことがひどかったというのを認めてほしい。
3.「怒り」の先
でもそのようなことはなかなか起こらないです。親は認めない、謝ってなどくれない事が多いです。
しかしその怒りに自分で気付き、親に伝えなくとも、真剣に正当に怒る。
そしてそのあと親以外でも、友達でもパートナーでも保健師でも、医師でも誰でもいいから、その怒りを理解して、一緒に怒って、ひどい!と言ってくれる人がいれば。
傷は癒される。
自分のなかに落とし込むことができると思います。
うーん。もちろん、言うほど簡単ではないですが。
そして怒ること、できますか?
それさえも難しいですか。
だってほらあなたはいつだって、全てを自分のせいにしてしまうから。親にも都合があったのだし。親だって被害者だったのかもしれないし。
なにをされたか、
何を言われたか、
その時あなたが感じていたことを思い出してください。
まず「怒り」
それがないとその先、許す、や理解、や受け入れる、ができないんです。
それができてはじめて、わが子を冷静にわが子として
自分の親の置き換えではないわが子と出会うことができるのです。
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