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子どもの虐待世代間連鎖1 親のトラウマ

子ども虐待が世代間連鎖される割合は研究によって異なりますが、30~50%といわれています。

つまり少なくとも半数の虐待被害経験者が、自分の子どもには虐待をしないということです。

 

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1.親と同じことをしない

2.親と同じことをしてしまう

3.恐怖によるトラウマの再現

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1.親と同じことをしない 

虐待被害者がわが子に同じことをしなかったのは、どんな理由かというと 

 

・自分の子どものころの辛さをそのまま辛いととらえることができた

 

・親の理不尽を理不尽と怒ることができた

 

 

2.親と同じことをしてしまう

虐待被害者の親が同じようにしてしまうのは、こんなことがあるといわれています。

 

・自分が子どもの時得られなかった欲求の満足をわが子に求める

 

・子どもが親の欲求を満たすことができないと、親は自分への拒否と感じ、自分を守るために子どもを拒絶、攻撃する

 

・虐待を受けた親は自分が被害者から加害者になることで、子どもの頃の傷を癒そうとする

 

 

子どもはもともと親の言うことなどききません。

子どもが言うことを聞かなかったとき、虐待被害者の親は、心の奥に眠っていた自分の幼いころの  不安、痛み、絶望、恐怖を思い起こし

 

抱いても寝てくれないわが子に対し、幼い頃自分が親に無視や拒否をされていた時の怒り、痛みの気持ちが起こってしまう。

その怒りを子どもにぶつけてしまうのです。

 

自分に負担を強いるわが子に、かつて自分を痛めつけた親が重なってしまうのです。

 

 

3.恐怖によるトラウマの再現

過去はすっかり忘れていたはずなのに、子どもが目の前に現れて、自分に負担を強いる状況になってはじめて

心の奥にあった「恐怖」が首をもたげてくる。

 

時間が経っても癒されることのない心の傷を、トラウマと呼びます。

トラウマには自分に起きたことを無意識に繰り返してしまう「再現化」「再演化」というものがあります。

 

何度もリピートしてその時と同じ経験をする。 

自分が経験した恐怖、痛みがまるで今起きているように再現されるのです。

それも何度も何度も。

 

 

ではそれからどうしたら逃れることができるのか。

どうしたらわが子を痛めつけるのをやめることができるのでしょうか。