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虐待としつけ

違いは「支配」かそうでないかの違いだと思います。

ネットで調べると「しつけ」は

「人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞いができるように訓練すること」

 

「支配」とは、「ある者が自分の意志・命令で相手の行為やあり方を規定・束縛すること」

 

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1.子どもを愛している

2.支配とは

3.自分の価値観

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1.子どもを愛している

わたしの母が良く言いました。

あなたのためを思って言っているのよ。

 

わたしは母が自分を思っていると思っていたので必死に頑張りました。

しかし幼く能力が無いわたしは出来ないことが多かった。そして強烈に叱られました。

 

でも母親は私を愛しているから、大切だから、子どものためにそう言ったのです。

絶対的な母親にわたしはこたえたかった。

だってわたしを愛してくれるから。

そして出来ない自分をだめなやつだと思った。

 

 

 

2.支配とは

束縛することです。

できないことを責め、脅してやらせる。

支配は子どものためではなく、自分の欲望です。

 

自分の思う通りにさせることは愛でも「あなたのため」でもなく、「自分のため」です。

 

支配は「しつけ」とは違います。

 

 

3.しつけと支配のバランス

母親はわたしを愛していなかったのかといえばそうじゃない。

でも、自分の理想どおりに娘をしつけたかった。思い描いた子ども像に娘をあてはめたかった。

 

それでわたしは時間に厳しい、椅子には膝をそろえて座る人になりました。

問いかけにはきちんと返事をし、常に機嫌よく挨拶をする人間になりました。

 

わたしの母親の行動は、ある意味「しつけ」でも「支配」でもあったと思います。

 

支配を全部削除できるでしょうか。

親にも感情があり、全ての感情をコントロールできる人格者ばかりではない。

 

でもその感覚を知ってほしいのです。

自分の欲望を満たすための叱責、自分のストレスを発散させるための罵倒は愛ではないこと。

それを知っていること、だけが大切なのです。

 

しつけと支配。

100点の親でなく、でも支配ではなく、子どもの気持ちや人格を考え尊重することができる

親に、なりたいと思える。

 

支配が多いと思ったら、それはちがうってことを意識する。

 

どちらもあっていい。

完璧なんてできない。

 

そのバランスがとれるか、ということなのです。