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虐待とフリーフセラピー

短期解決療法ともいわれるブリーフセラピーは、相談者の持つ問題ではなく、元々持っているリソース(資源、資質、能力)にフォーカスするアプローチです。

リソースを活かして、より良い状態やありたい自分(ソリューションイメージ=解決像)を明確にし、そこに近づいていくためにとりあえずできることややれそうなことを探して行動します。

 

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1 原因を探さない

2 個人ではなく、関係性に変化を起こす

3 1回でもうまくいったらまたそれをする

  /うまくいかないなら違うことをする

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1 原因を探さない

何か起こると人はその原因を探したくなります。納得できる理由が欲しいのです。でも

原因はたいがいひとつではなく、いくつもの原因が重なってひとつの結果を生んでいます。

ちょうど「ビンゴゲーム」のビンゴのカードのように、1列全部が選ばれなければビンゴにならないように。

 

過去の虐待体験や、認知、現在の問題などすべての原因を探すのではなく、今困っていることが解決する方法に直接アプローチします。

原因ではなく、解決イメージにフォーカスします。

 

 

2 個人ではなく、関係性に変化を起こす

例えば親子、夫婦、会社での問題はどちらか一人にその原因や問題点があるのではなく、二者(または複数)との相互関係で起こっていると考えます。

片方の対応が変わると相手への影響は違うものになります。

解決のためにしている努力が、相互に毎回同じ影響を与え、悪循環にはまっている場合があります。

悪循環をみつけてそれを断ち切る行動を探します。

 

 

3 1回でもうまくいったらまたそれをする/うまくいかないなら違うことをする

問題が起こるとその対処のために誰もが行動を起こします。それは1回か2回上手くいっても次は効かなくなるかもしれません。

これは失敗だったと考えることが多いですが、数回効果があったならそれは解決構築の一部になります。

その行動を少し変えて、またそれをします。その行動はその方にとって抵抗がなく、継続して繰り返し行えるものだからです。

 

うまくいかなければ、まったく違うことをします。違う視点は人との対話で見つけられることが多いのです。