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被虐待と認知行動療法

虐待とわれるような攻撃や、常に放置されるという養育を受けてきた方が、自分を認められない時に、認知行動療法は有効だと思います。

 

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1  否定され続けるとそれが真実と思えてくる

2  それがゆがんだ認知になる

3  ゆがんだ認知を常に強固にしてきた

4  認知を変える(緩める)方法、コラム法

5  コラム法やってみた(現在進行形)

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1  否定され続けるとそれが真実と思えてくる

 

昔よく逆切れされる友達がいました。

 

後でよく考えると友達に否があると思うのですが、逆切れされて責められるとなんだかそれが真実のような気がして、その友達といると自分が配慮のないひどい人間のように思えました。

 

初めてカウンセラーに相談したら、それおかしくない?あなた全然悪くないと思うけど。と言われたけれど、いやいやいやいや、私が悪いんですと何度も訴えました。

 

何度もカウンセラーに言われて、やっとそうなのかなと思えた。

 

1回では納得できない。多分複数回誰かにれかに言われないと理解できない深い思い込みの中にいたのです。

 

友達からでさえそれほどの影響、親から何年にもわたり言われ続けたらどうでしょうか。

 

 

2  被虐  それがゆがんだ認知になる

 

 

友達でさえそれですから、幼いころから信頼度100%の親に言われ続けたら、それが真実であり疑う余地などありません。

 

おまえはダメな子だね。とりえが何もないね。かわいくないね。あんたなんていなければよかった。

 

成長するにつれそれは単に機嫌の悪い時に言った親の言葉であるとわかっても、なにかのきっかけで思い出され、それを信じた子供の自分が出てきて「ほらやっぱりそうだ」と思う。

 

 

3 ゆがんだ認知をことあるごとに強固にしてきた

 

最初に植え付けられた認知は、似た状況があるとやはりそうだと信念を強くしてしまいます。

 

ほらね、やっぱり自分はだめなんだ、私はだれにも愛されない、好きになってもらえない。

 

そうでない事象があればまず疑い、誰かに好きになられると逆にそれが恐怖になる。

 

きっと自分の勘違い、妄想だからあとで真実をつけつけられひどく傷つく。

 

期待をしてはいけない、自分は愛されるはずがないのだから。

 

そこが規定値になって、ことあるごとに事実をそのように受け取る癖ができてしまいます。ほんとはあなたを好きになってる人がいてもです。

 

 

 

4 認知を変える、または緩める方法としてのコラム法

 

あなたには魅力的な良い部分が明らかにあります。がそれを自ら打ち消すことで事実をゆがめて見ています。その認知(受け取り方)を変える、または緩める方法として、信頼する誰かに何度も言ってもらう。

 

ことは有効ですし、あなたの誰かとの出会いはそれを緩めているかもしれない。

 

その出会いがまだ感じられないなら自分でやるコラム法は少し助けになるかもしれません。

 

コラム法というのは認知行動療法のなかではメジャーな手法ですが、認知行動療法はPCやアプリ、本やノートに記録するという、セルフ・ヘルプ式も効果があります。イギリスではPCでの認知行動療法プログラムが100以上あり、医療でも使われています。

 

 

5 コラム法やってみた

 

とはいえ、私もやったことがないのでトライしています。感情が強く動いた時に以下の7つのことを考えてみて記録するというものです。

 

1状況(起こった出来事)

2感情(気持ち)(ワンフレーズで)

3考え(無意識に浮かぶ考え)

4根拠(その考えの理由は?)

5反証(その考えと矛盾する事実)

6新たな考え(バランスのいい考え) 

7新たな感情(気持ちの変化)

 

書いているうちになんとなく自分がどういう感じ方の傾向性か、客観的にみられます。

そしてそれは1回や2回ではなく、何十回もやったらみえてくるものがあるのではと思います。

(私はまだ12回だから説得力ありませんが)

 

コラム法9回やっての感想

 

親に刻み込まれたゆがんだ価値観を、さらに自分でも強固にしてきてヨロイを着ているあなたのヨロイを緩める、自分でできる方法のひとつがコラム法と思います。

 

いきなりはかえられないけれど、習慣にしていくことで確実に認知の変化は得られると思います。