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虐待どうしたらやめられるの(カウンセリングでできること)

ではどうしたらやめられるのか 

方法は数限りなくあります。あなたも今まで多くのことをやってきたでしょう。その中で、私がカウンセリングでお手伝いできることを三つご紹介します。

 

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1.安心の提供

2.心にアプローチ(感情を解き放つ)

3.行動にアプローチ(行動を変えてみる)

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 1.安心の提供

 

 ・敵ばかりの中で味方になる

 ・支配被支配ではない関係、

  信頼するという未経験を経験する

 

お母さんたちはいつも戦場にいるけれど、ここに味方が一人いればどうでしょう。背中を守ってくれる味方が居て初めて、次の手段を考えることができます。安心の場では本来のその方の性格や問題処理能力を発揮することが出来ます。実はもちろん誰でも、考えて行動して解決する力をもっているのです。

 

とはいえ今困っている、ので

 

2.心にアプローチ(感情を解き放つ)

 

・感情に気づき吐き出す

・抑圧していた感情、(恐怖や哀しみ)の反動での怒りに気付く

・感情を解き放ち、本来の自分をそのまま受け入れ、認めて許す

・過去の事実を事実として受け入れることで認識(認知)が変わる

 

過去の親からの理不尽な扱い、それによる生きづらさ、自分の意志では変えることのできない人との関係や物事のとらえ方は、抑圧していた自分の感情に気付き、口に出すことで解き放たれます。

黒いサングラスを通して見ていた現実を、怒りや悲しみの感情を出すことでサングラスを外すことができます。今まで見えていなかった現実が見えるようになるのです。周りは実は皆敵ではないことに気付くかもしれません。

 

3.行動にアプローチ(行動を変えてみる)

 

今まで行ってきた解決のためのあなたの努力を検証します。

 ①Do more(その解決努力を続けてみる)

 100点を求めてできないとこれは失敗だったと判断する。

 それでどれもこれも失敗ばかりで八方ふさがりに感じてしまうのを、それ少し効果がありませんかとお聞きします。50点でも30点でも、効果があればそれを選択肢のひとつとして加える。

何かを足したり、少し変化させたりしてバージョンを上げるのです。

 

 ②Do deifferent

 解決努力に固執して悪循環を起こしていることも実は多いのです。

 学校に行かない子供に学校に行きなさいと連呼するようなことは実は余計に子供を固執させていることもあります。悪循環を起こす行動はちょっとやめてみてどうなるか観察することも有効です。

その視点はカウンセリングで話しているとみえてくることがあります。

 

 生まれてからまれてからずっと他人にコントロールされていたら自分の考えに自信が持てないのは当たり前です。

 自分の意思で行動することを否定されたり禁止されていたら考えることが難しくなります。

 

 そして自分の考えに自信がない、判断は間違えているかもしれないと思う。そしてだめだと言われる、

 だめだと事実が突きつけらえるとひどく傷つく。傷つきたくないから怒る。

 スパイラルになっていた状況が、自分で考えて、行動することにより自信がつく、自分の考えはそれほど悪くないんだという自信をとりもどすこと、自己肯定感をあげることが何より大切です。

 小さな行動の変化、それによる小さな解決に気付いてそれを増幅させることが必要なのです。

 

 虐待のカウンセリングには結果がわかりやすい、客観的に観察できて変化が見えやすい行動療法が有効だと思っています。

 

おまけに効果

そして虐待に関してのカウンセリングの効果としてこの3つを定義しました 

 

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1.小さな努力、小さな解決を積み上げて自分を肯定する機会を増やしていける

2.完璧で無い自分を許せる

3.自分らしい解決方法を見つけながら自分らしく生きていける

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明日から一切怒らない、殴らないというような効果はあり得ません。

我慢すればするほど次にキレた時にもっとひどい暴力になり、もっと自分を責め、ダメだとで定義づけ、同時に子どもへの攻撃になる話をよくききます。

 

絶対だめといわれるところに、出来ない自分への失望と傷つきから怒りになるのです。

それはずっと親から言われ言われ続けてきたことだからです。

 

ほどほどの成功、なんとかやっていけるレベル、昨日より今日、今年より来年少し変えていけるための自己肯定感を上げる、ことができるようになることが一番の効果で、そんな完璧でない自分を許せることがあなたの成功なのです。