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虐待なぜやめられないの 2現在の状況

虐待なぜやめられないの 

2 現在の環境

 

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様々な理由で夫や実家の協力が得られず母親のみでの養育

発達障害などこどもの側の要因

産後うつなど母親の側の要因

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子供虐待加害者実母が6割という統計があるので、虐待を母親の側から考えています。父親の側からのものは後日書きます。

 

やめられない要因は複合的に絡み合っていますが、今の環境が直接のきっかけになっていることが多いです。

深い心の奥の原因を解決するより現在のきっかけを解決する方が簡単で結果が見えやすいと考えています。

 

様々な理由で夫や実家の協力が得られず母親のみでの養育

産後クライシスという言葉がありますが、母親のホルモンバランスの変化、授乳で常に睡眠不足、命を育てるという重責と不安を、夫不在または協力無しで子育てを行うことはできません。

いや、夫と二人だけでも現代の子育てはできるものではありません。

 

子供は保健センター、病院、保育園、児相、幼稚園、学校、時には療育、ママ友、そして実家の親やそして母親父親の力で行っていくものです。

環境は個々で違いますが、多くの人、機関を巻き込んで皆で子育てをするという意識がまず必要なのです。それは母親自身もそして社会もです。

 

 

発達障害などこどもの側の要因

 発達障害は2005年に法律で初めてその名称がでて、児童生徒の6.5%と言われています。子供のためにあらゆる工夫、我慢をしているのに全く言うことを聞いてくれない、理解できない行動、その母親の思いが子供に伝わらない時、悲しみは怒りに変わるだろうことは想像できます。

 

私の友人はそうやって自分の子供をたたき、子供は大人が腕を上げると頭をかばう動作をしていました

 

産後うつなど母親の側の要因

 産後うつは分娩後数週間、ときに数カ月後まで極度の悲しみや、易怒性、気分の変動、日常生活や子どもへの関心を失うことがあります

1015%の女性に発症。分娩後にみられるホルモン濃度の急激な低下、夫婦関係、経済的な問題などのストレス、サポートの不足。2016年、産後1年までに自殺した妊産婦102人。この期間の妊産婦の死因では、自殺が最多です。

 

そしてどれも状況は深刻ですがそれをより深刻にするのは「孤独」です。

だれかに助けを求めることができれば危機は必ず回避できる。道はあります。

情報や行政の支援、気持ちを吐き出す場所。

 

その選択肢を知らないか、知っていても行動に移せない時、怒りが子供に向けられるのです。